ママ薬剤師のおくすり分析とつぶやき

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子供に使える市販薬の裏話を「薬のプロ」がわかりやすく徹底解説!

1才から使える子供向け解熱薬の選び方。おすすめは?│ママ薬剤師が徹底解説

こちらの記事では、1才から使える子供向けの解熱薬をご紹介します。

日曜は小児科が開いてないからこの熱をどうにかしたい、いきなり熱が出てきたから今晩この熱をどうにかしたい!

そんなママ・パパへ効果の期待できる1才から使える解熱薬をご紹介します。

 

 

ドラッグストアやネットで購入できる子供向け解熱薬は?

ドラッグストアやネットで購入できる1才から使える解熱薬は、顆粒、シロップ、下剤の3種類あります。(他にもあるかもしれませんが、確認できていません。)

 

顆粒タイプの子供向け解熱薬

ムヒのこども解熱鎮痛顆粒、ヒヤこども総合かぜ薬M、新ベサエース小児用 があります。

対象は1才〜10才です。

顆粒タイプなので、吐いたり何も食べれない時は難しいですが、下剤とは違い最大6回まで服用できます

また、どの年齢でみても、解熱効果の成分"アセトアミノフェン"を市販薬で最も多く体に取り込むことができます。

多いとはいえ、小児科で処方されるよりは少量ですが。。

品薄みたいなので、迷っている方はお早めに(初回記事掲載時確認)

 

座薬タイプの子供向け解熱薬

キオフィーバ、キオリトル、こどもパブロン座薬があります。

すべて解熱成分"アセトアミノフェン"が同量配合された座薬で、対象は1才〜12才です。

座薬=効きそうなイメージがあるようです。

ママ薬剤師も内服より座薬の方が早く効くのかと思いこんでいましたが、勘違いだったようです。

解熱成分"アセトアミノフェン"座薬と内服薬で、使用1時間後の体温の低下に差はみられませんでした。
Goldstein LH,et al:Arch Pediatr Adolesc Med 162:1042,2008
 

品薄みたいなので、迷っている方はお早めに(初回記事掲載時確認)

 

ただ、「使用は1日1回、2日続けては使用しないでください」とのこと。

使い勝手は良くないですね。

 

シロップタイプの子供向け解熱薬

キッズバファリンシロップS 宇津こどもかぜシロップA パブロンキッズかぜシロップ、ヒヤこどもかぜシロップS ストナシロップA小児用 があります。

対象は3ヵ月〜6才です。

1才未満に使用できる数少ない市販の解熱剤ですが、解熱成分"アセトアミノフェン"量はとても少ないです。

顆粒がごっくんできない子供向けです。

ただ、ストナシロップだけ解熱成分"アセトアミノフェン"配合量が少ないため、解熱薬として使用する場合はご注意ください。

 

さいごに

子供向け解熱薬はかなりの品薄ですが、座薬以外はまだ手に入りやすそうな印象です。

箱のパッケージに気を取られず、"アセトアミノフェン"が配合されているお薬を見つけてくださいね。