今回は、子供に使える整腸薬を中心にご紹介します。
整腸剤といえば「ビオフェルミン」が有名ですが、錠剤タイプは5才からの制限があります。
そして、結構な大きさの錠剤を1回2錠かつ1日3回って、5~6才辺りは難しいのでは?と感じていました。
そこで調べてみたところ、生後3ヵ月から服用できる整腸薬が市販薬として販売されていることを知りました。
調剤薬局や病院の薬剤師って市販薬の勉強が足りませんね。(私だけ?でも、周りに聞いても誰も知らなかった・・)
そこで、こちらの記事では、薬剤師でも意外と知らない生後3ヵ月の赤ちゃんから服用できる整腸薬をご紹介します。
整腸薬とは
整腸薬とは何でしょうか?
食生活の変化や生活環境の変化、ストレスなどで腸の働きが低下すると、おなかが張る、ごろごろ鳴るなどの様々な不快な症状が起こります。
整腸薬は腸内の環境を改善することで、これらの症状を改善するお薬です。
参考:日本OTC医薬品協会
生後3ヵ月~服用できる整腸薬とは?服用量・値段もご紹介
生後3ヵ月から服用できる整腸薬は、「新ビオフェルミンS細粒・新ビオフェルミンSプラス細粒」「宇津こども整腸薬TP」「ヤクルトBL整腸薬」があります。
下の表では、年齢別の服用量をまとめています。
(1回量を掲載しているため、1日量は×3倍してください。)
コスパ順(内容量と値段のバランス)に並べると、宇津、ビオフェルミン、ヤクルトですね。
新ビオフェルミンS細粒・新ビオフェルミンSプラス細粒
生後3ヵ月〜大人まで幅広い世代で服用できます。
瓶詰めの粉薬で、添付のサジを使って服用します。
「新ビオフェルミンS細粒」には甘みのあることが記載されていますが、「プラス」の方では甘みの記載が見つかりません。
ただ、どちらも全く同じ添加物が配合されているため、2つともわずかな甘みがついていると推測できます。
宇津こども整腸薬TP
生後3ヵ月〜7才まで服用できます。
瓶詰めの粉薬で、添付のスプーンを使って服用します。
無味無臭の子供専用の整腸剤です。
ヤクルトBL整腸薬
生後3ヵ月〜大人まで幅広い世代で服用できます。
スティック型の粉薬でごくわずかな甘みがあります。
食品メーカーだからなのか、15才未満の服用は上2つと比べると、若干劣ってしまいます。
スティック1/3包って正直、面倒です。
一方、スティックの利点もあり、開封しなければ、使用期限まで使えるというお得さがあげられます。
(瓶詰めのビオフェルミン細粒は開封後6ヵ月以内の服用を推奨)
どんな時に整腸薬を使うのか
「新ビオフェルミンS細粒・新ビオフェルミンSプラス細粒」「宇津こども整腸薬TP」「ヤクルトBL整腸薬」の効能・効果は全て同じです。
○○菌が最も多く配合されているのは「新ビオフェルミンSプラス細粒」ですが、数が多いからといって効果が高いかどうかはわかりません。
ただ、腸の状態は体のすべてに影響するらしいので、わずかな不調でも何れかの整腸薬の服用をおすすめします。
ママ薬剤師からのおすすめ
コスパ順(内容量と値段のバランス)に並べると、宇津、ビオフェルミン、ヤクルトなので、お買い得な整腸薬から購入すれば良いのかなぁと。
ただ、市販薬の場合、口コミ閲覧は程々で切り上げ、えいやと購入し、体で確かめることをおすすめします。
何故なら、体質には個人差があるので、効果も同じではないからです。
そして、服用期間についてですが、整腸薬を販売している会社のサイトを見ると、暗に毎日の服用をすすめているよう感じます。
また、日本OTC医薬協会のサイトでも継続服用をすすめています。
Q.長く飲み続けてもよいですか?慣れて効かなくなりませんか?
A.整腸薬に配合される成分は主に腸内環境を整えることを目的としており、刺激性の便秘薬のように長く飲み続けることで効かなくなる心配はありません。
特に、乳酸菌などの生菌類は一度摂っても減ることがあるので、摂り続けることが大切です。
一応、お薬なのだから服用継続ってどうなのかな~と考えていたところ、こんなサイトを発見。
乳酸菌のとりすぎにはご注意を!その理由と上手な摂取方法 | 健達ねっと
やっぱり、、、
ということで、いち薬剤師として、整腸薬の常用はおすすめしません!(あくまで私見です)
常備しても常用しないでくださいね。
参考サイト
次のサイトを参考にさせていただきました。