ママ薬剤師のおくすり分析とつぶやき

ママ薬剤師のおくすり分析とつぶやき

子供に使える市販薬の裏話を「薬のプロ」がわかりやすく徹底解説!

パブロンのどスプレー365 分析

参考:Amazon
パブロンのどスプレー365」
を分析します。

 

 

パブロンのどスプレー365について

効能・効果

のどの炎症によるのどの痛み・のどのはれ・のどのあれ・のどの不快感・声がれ

 

対象年齢

年齢制限なし

 

パブロンのどスプレー365の有効成分について

有効成分として、”セチルピリジニウム”が配合されています。

 

”セチルピリジニウム”とは

”セチルピリジニウム”は正式名称を”セチルピリジニウム塩化物水和物”といい、"CPC"と表示されることがあります。

”セチルピリジニウム”は殺菌作用があり、喉の炎症による不快な症状を鎮めます。

また、限られた条件下で新型コロナへの効果が確認されているようです。

セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)の新型コロナウイルス不活化作用を確認|大正製薬

 

正直なところ、こういった成分のうがい薬に関して興味はないのですが、のどスプレーなら付着時間が長そうなので効果が期待できるかもしれません。

(だからなのか、とても良く売れているみたいですね。)

 

医療用として”セチルピリジニウム”入りトローチも発売されているので、飲み込む分にも問題はなさそうです。

下記、成分分析を細かく記載していますので、興味がわく方のみご覧下さい。

パブロンのどスプレー365」は100mL中”セチルピリジニウム”が0.3g(=300mg)配合されています。

ワンプッシュ量を他ブランドの喉スプレーと同じ0.1mLと仮定すると、パブロンのどスプレー365」ワンプッシュで”セチルピリジニウム"を0.3mg飲み込むことになります。(「パブロンのどスプレー365」のワンプッシュ量は不明)

一方、医療用トローチ(セチルピリジニウム塩化物トローチ2mg「イワキ」)は、1錠中”セチルピリジニウム”が2mg配合されています。

結論、パブロンのどスプレー365」を飲み込む分には問題ありません。

 

まとめ

パブロンのどスプレー365」の使い方としては、外出時とても気になる場合、その場でスプレーする方法があります。

店頭備え付けのよくわからない成分の消毒によって皮膚の常在菌を殺してしまうより、のどスプレーの方がよほど効果的だと思います。

ただ、薬の説明書には「5〜6日間使用しても症状が良くならない場合は中止」と記載されてます。

パブロンの「365シリーズ」って予防ケア製品らしいですが、「365」=「一年中」!?

 

パブロンのどスプレー365」は、常備しても常用するものではないということを忘れないようにしてくださいね。

 

参考サイト

以下のサイトを参考にさせていただきました。

パブロンのどスプレー365Amazon 楽天