ママ薬剤師のおくすり分析とつぶやき

ママ薬剤師のおくすり分析とつぶやき

子供に使える市販薬の裏話を「薬のプロ」がわかりやすく徹底解説!

ムヒのこども解熱鎮痛顆粒 分析

参考:Amazon
「ムヒのこども解熱鎮痛顆粒」
を分析します。

ムヒのアンパンマンかぜシリーズのお薬です。

 

 

ムヒのこども解熱鎮痛顆粒について

効能・効果

1)悪寒・発熱時の解熱

2)頭痛・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛

 

対象年齢

1才~10才

1歳未満は服用しないでください。

2才未満の乳幼児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させてください。

 

ムヒのこども解熱鎮痛顆粒の成分について

有効成分として、”アセトアミノフェン”、"アスコルビン酸"、"グリシン"が配合されています。

 

アセトアミノフェン”とは

アセトアミノフェン”によって、熱が下がり、痛みが楽になります。

 

"アスコルビン酸"とは

ビタミンCのことで、発熱時に消耗するビタミンCが補給されます。

解熱剤として使う分には必要かもしれませんが、痛み止めとして使う分には・・。

 

"グリシン"とは

"グリシン"によって、胃が保護されます。

アセトアミノフェン”によって胃が荒れるのを防ぐ目的で配合されているようです。

大人が”アセトアミノフェン”を服用する場合に胃薬は必要なさそうですが、子供のお薬かつ市販薬なので、念のため配合されているようです。

 

番外編

ムヒのアンパンマンかぜシリーズにはシロップも存在していましたが、2020年に自主回収騒ぎがあった様子。

ムヒの子供用薬を自主回収 775万本、池田模範堂 - 産経ニュース

イメージを気にしてなのか、2年経った今もアンパンマン印のシロップは販売されていません。

ムヒの池田模範堂に責があるわけではなさそうなので、残念でなりません。

 

まとめ

「ムヒのこども解熱鎮痛顆粒」に”アセトアミノフェン”がしっかり配合されていることに驚きました。

アセトアミノフェン”って、熱を下げるため子供が服用できる数少ないお薬なので、病院でも出されています。

「ムヒのこども解熱鎮痛顆粒」は、常備しておくと安心できそうです。

そして、なんだか添加物が多いな〜と思ったらまさかのイチゴ味!

ムヒのアンパンマンシリーズは味を工夫しているそうなので、これならおやつ感覚でごっくんできるかもしれません。

 

ただ、「ムヒのこども解熱鎮痛顆粒」の説明書には「5~6回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止」と書いてあります。

基本は1日3回までなので、2日間で治ればよし、治らなければ「ムヒのこども解熱鎮痛顆粒」は中止してください。

アセトアミノフェン”が配合されているので、自己判断での服用期間は確かにこの位が安全だと思います。

 

参考サイト

以下のサイトを参考にさせていただきました。

ムヒのこども解熱鎮痛顆粒|池田模範堂Amazon 楽天