うがい薬って何を選べば良いのか迷いますよね。
私も薬剤師になるまではさっぱりわかりませんでした。
うがい薬で迷われている皆様は、"ポビドンヨード"(ヨウ素の化合物)、"アズレン"、"セチルピリジニウム"の3つの成分に惑わされているかと思います。
こちらの記事では、子供におすすめのうがい薬をご紹介します。
子供におすすめのうがい薬
"アズレン"は炎症を鎮めるため、喉の痛みや腫れに期待できます。
ママ薬剤師からすると子供のうがい薬に関しては"アズレン"一択です。
何故なら、"アズレン"は胃薬にも使われており、飲み込んでもぼぼ問題ないからです。
”アズレン”が配合されている「浅田飴AZうがい薬」のお客様相談室サイトにも次のように掲載されています。
薄めた液を飲んでしまった場合、少量なら問題ありません。
原液を大量に飲んでしまった場合には、悪心、嘔吐、便秘、下痢、腹痛などが起こる可能性があります。
念のため製品を持って、病院で診てもらってください。
参考:お客様相談室/浅田飴AZうがい薬(2022.11確認)
じゃあ、"ポビドンヨード"(ヨウ素の化合物)と"セチルピリジニウム"は必要ないのでしょうか?
ポビドンヨード、セチルピリジニウムのうがい薬について
仕事でなんだか体調が悪そうな人と商談した場合に、即うがいして消毒するのは効果があると思います。
(インフルエンザやコロナ疑いの患者さんにお薬を渡した後は、薬剤師も即ポビドンヨードうがいしてます。)
ただ、正直なところ、自宅に帰ってから消毒しても遅いと思います。
体調の悪そうな人と対面したから安心のために消毒したい!という気持ちに水を差すつもりはありませんが、喉の常在菌を殺してまで消毒する必要があるのか疑問に思います。
(理論武装できる程の知識は持ち合わせていませんが)
コロナに対する効果
簡単なデータしか確認できていませんが、"ポビドンヨード"(ヨウ素の化合物)と"セチルピリジニウム"は限られた条件下で新型コロナへの効果が確認されているようです。
”ヨウ素”の短時間での各種ウイルスへの不活化効果を確認 | 小林製薬株式会社
セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)の新型コロナウイルス不活化作用を確認|大正製薬
"アズレン"の新型コロナへの有効データは確認できていません。
結論
子供のセルフメディケーションに関して、うがい薬は"アズレン"配合のものを常備しておくのがおすすめです。
"ポビドンヨード"(ヨウ素の化合物)と"セチルピリジニウム"は、うがい薬ではなく「のどスプレー」がおすすめです。
使い方としては、外出時にとても気になる場合に、その場でスプレーする方法があります。
店頭備え付けのよくわからない成分の消毒によって皮膚の常在菌を殺してしまうより、のどスプレーの方がよほど効果的だと思います。
ただ、薬の説明書には「5〜6日間使用しても症状が良くならない場合は中止」と記載されてます。
うがい薬ものどスプレーも、常備しても常用するものではないということを忘れないようにしてくださいね。